主人公は特殊部隊の元兵士サラ、主演はジャンヌ・グルソー、監督はクリスティアン・ツバート
緊迫した空間を舞台に、母の執念と陰謀が交錯する佳作だ。
元特殊部隊員のサラ(ジャンヌ・グルソー)は、幼い息子ジョシュを連れ、アメリカ移住の手続きのためフランクフルトの米国領事館を訪れる。過去のアフガニスタンでの部隊全滅と、そこで知り合った父親の死を背負いながら、ジョシュに新たな人生を約束しようとする。ところが、手続きの合間にプレイルームで遊ばせたはずの息子が忽然と姿を消す。館内を探しても見つからず、警備員たちは「君は一人で来た」「そんな子はいない」と口を揃える。監視カメラの確認を求めても待たされ、警察は治外法権を盾に介入を拒否。母親からの電話ではPTSDによる妄想を疑われる。サラは次第に孤立し、疑心暗鬼に苛まれる。
ここから物語は加速する。館内に潜む協力者イリーナ(ベラルーシからの亡命者)と出会い、互いの脱出を賭けた共闘へ。サラは元兵士の技量を駆使し、警備員を制圧、鍵を奪い、地下や倉庫を駆け巡る。ガスライティングと物理的な脅威が交錯し、観る者の緊張を途切れさせない。ラスト25分からの展開は特に秀逸だ。サラが警備長の娘を人質に取り、セーフティルームに立てこもり、交渉を仕掛ける場面は、息を呑むほどの迫力。母の愛が極限の行動に変わる瞬間が、痛ましくも鮮烈に描かれる。
最初は単なる子供失踪劇かと思わせておきながら、シーンが次々と切り替わり、謎が謎を呼び、怖いもの見たさで先が気になって仕方ない。サラの「決して諦めない」姿勢は、観る側に静かな力を与える。アクションは現実味があり、殴り合いの痛みが伝わる。ジャンヌ・グルソーの演技は、傷つきながらも折れない母の強さを体現していて見事だ。
ただ、陰謀の全貌がやや急ぎ足に感じられ、細部に無理が生じる箇所もある。それでも、閉鎖空間を生かしたスリラーとしての完成度は高い。母の執念が制度の壁を打ち破る様は、胸に残る。
総合評価:★★★★☆(5段階中4)。一気見必至の緊張感。母の愛を信じる力強さが沁みる一本だ。
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